シングルモードとは
シングルモードとは、光が1つの経路(モード)でしか伝送されないタイプの光ファイバーです。
コア(中心部)の直径が約9μmと非常に小さいのが特徴です。
またレーザーなどの単一波長の光源を使って、高速かつ大容量のデータを長距離にわたって伝送することできます。
一般的な波長は1310nmや1550nmで、インターネット通信やテレビ放送など、長距離かつ高品質が求められる通信に向いています。
マルチモードとは
マルチモードとは、光が複数の経路(モード)で伝送されるタイプの光ファイバーです。
コア(中心部)の直径が50μmや62.5μmと、比較的大きいのが特徴です。
また、LEDやVCSELなどの複数波長の安価な光源を使って、多くのデータを短距離にわたって伝送できます。
一般的な波長は850nmや1310nmで、社内LANやデスクトップから機器への接続など、短距離かつ低コストな通信に向いています。
必要に応じて適切なファイバーを選択する
ファイバーを通じて送信されるデータの最大量は帯域幅として知られています。 シングルモード ファイバは、マルチモード ファイバよりも高い帯域幅の可能性を備えているため、長距離にわたって高帯域幅を必要とするアプリケーションに最適です。 マルチモード ファイバの潜在的な帯域幅はシングル モード ファイバよりも低いため、短距離アプリケーションにより適しています。
シングルモードファイバーは、直径が小さく、製造プロセスがより複雑であるため、マルチモードファイバーよりもフィートあたりのコストが高くなります。 さらに、シングルモードファイバーには、レーザーや検出器などのより高価な光電子コンポーネントが必要です。 逆に、マルチモード ファイバは直径が大きく、製造プロセスがそれほど複雑ではなく、光電子部品が安価であるため、より手頃な価格になります。
波長分割多重技術を使用すると、シングルモード ファイバーはマルチモード ファイバーよりもはるかに長い距離にわたってデータを送信できます。 シングルモードファイバーの追加範囲により、ケーブル TV 放送、長距離電話、インターネット サービスなど、長距離伝送を必要とするネットワーク アプリケーションに最適です。 マルチモード ファイバーの伝送距離が短いため、LAN および SAN アプリケーションに適しています。